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2010年5月22日 (土)

多くの殉職者を出す難工事の末に完成した六甲トンネル

一昨年7月25日の記事「ふたつのトンネルに挟まれた新神戸駅」では、六甲山の斜面にかなり強引に建てられた新神戸駅を挟むようにして東西それぞれの山を貫いている二つのトンネルのうち、西側(西明石・博多方面)にある神戸トンネル坑門の写真をアップさせて頂きましたが、今日の記事では、東側(新大阪・東京方面)にある六甲トンネル坑門の写真をアップさせて頂きます。
これら2枚の写真は、いずれも先週、神戸・九州北部方面を旅行した際に新神戸駅のホームから撮影したものです。

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兵庫県の六甲山を東西に貫いている六甲トンネルは、山陽新幹線の新神戸~新大阪間(新神戸駅の東側すぐの場所)にある新幹線複線鉄道トンネルで、難工事の末に昭和45年10月に貫通し、昭和47年3月に開業(供用開始)しました。
阪神間の密集市街地を避けるため六甲山に掘削されたのですが、六甲山には大小の断層破砕帯が縦横に走っているため、地質を調べるため数多くのパイロットトンネル(先進導坑)が掘られ、トンネル全体を7工区に分割して、中間部に斜坑5本、横坑1本、立坑1か所のトンネルが設けられました。
しかし、軟質岩石(岩盤崩落)と湧水(地下水の噴き出し)のため工事は難航を極め、完成までに54名もの方々が殉職しました…。

トンネルの全長は16.25kmで、山陽新幹線の西の発着駅が岡山だった当時は日本一の長さを誇るトンネルで、平成12年に東北新幹線の岩手一戸トンネルが開通するまでは、新幹線トンネルの中では大清水トンネル(22.2km)、新関門(18.7km)トンネルに次ぐ総延長第3位の長さを誇るトンネルでもありました。
ちなみに、現在最も総延長が長い新幹線トンネルは、今年12月に開業する東北新幹線八戸~新青森間にある八甲田トンネル(26.5km)で、このトンネルは陸上トンネルとしても日本最長のトンネルです。

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