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2009年9月 5日 (土)

明石海峡大橋へのアプローチとなる舞子トンネル

先月末、関西を旅行した際、世界最大・最長の吊橋である明石海峡大橋(幅約4kmの明石海峡に架橋されている、平成10年に完成した、本州本土と淡路島を連絡している道路橋)を見学してきたのですが、その際、同橋の完成(神戸淡路鳴門自動車道全線開通)と同時に供用を開始した、片側3車線の自動車専用トンネル「舞子トンネル」の坑口も見学してきました。

下の写真は、海上にそびえ立つ、明石海峡大橋の2本の主塔のうちの一つ(2P)の頂上(高さ289m)から本州本土(神戸市街)側を望んだ写真で、この写真に写っているトンネルが、上り車線3,290m・下り車線3,250mの2本から成る、神戸淡路鳴門自動車道では一番長い「舞子トンネル」の坑口です。
御覧のように、舞子トンネルは明石海峡大橋とは目と鼻の先に位置し、神戸側から走ってきた場合はこのトンネルを抜けるとすぐに明石海峡大橋を渡る事になり、一方、淡路島から走ってきた場合は明石海峡大橋を渡り終えるとすぐにこのトンネルに入る事になります。

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下の写真は、舞子トンネル坑口の拡大写真で、このように、トンネルを抜けるとすぐに、上下両線に舞子バスストップ(高速舞子バスのりば)のプラットホームが設置されています。
ここからは、徳島、高松、松山、高知など四国各方面へと向かう長距離バスも発着しています。

Cimg9723

そのプラットホームから坑口を撮影したのが、下の2枚の写真です。
このホームは、舞子トンネルと明石海峡大橋との間に位置する高架橋上に設置されているため、ホームからは、舞子トンネルと明石海峡大橋のどちらも間近に望めます。

ちなみに、全長約3.3kmの舞子トンネルの上には、住宅地、神戸市立星陵台中学校、舞子墓園、第二神明道路・高丸インターチェンジなどがあります。

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このトンネルは、土被りが10~20mと浅い市街直下を通る上、地盤の大部分が軟弱な砂礫層であり、更に、舞子墓園以北にはトンネル天端より10m上に地下水面が確認されるなどしたため、トンネル建設は相当な難工事となり、トンネル本体の下に水抜き用(直径3m)のシールドを設けて地下水位を下げたり、直径11cm・長さ12m の鋼管を傘の骨のように扇状に天井に打ち込んでそこにセメントミルクを注入して土壌を固めながら掘り進む「アンブレラ工法」を国内で初めて本格採用するなどして工事を進めたそうです。

遠くからでも視界に入るその巨大な威容から、どうしても明石海峡大橋ばかりが注目されてしまうのですが、明石海峡大橋ばかりではなく、明石海峡大橋へのアプローチとなっている舞子トンネルにも、日本が世界に誇る最高水準の土木技術が惜しみなく投入されているのです。

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