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2009年6月

2009年6月28日 (日)

国内の長大トンネルベスト5

トンネルは、橋に比べるとその長さは全般的に長いといえます。全国的に見ても、全長1kmを超える橋は数える程しかありませんが、全長1kmを超えるトンネルは全国に500箇所以上ある事からもそれは明らかです。今日は、国内における道路トンネルと鉄道トンネルの、それぞれの長さ(長大トンネル)ベスト5を発表させて頂きます。

◆道路トンネル

トンネルの掘削技術は常に進化し続けており、特に、各地で高速道路の建設が進むにつれ、長大トンネルが次々と各地で誕生しています。なぜなら、高速道路は一般道路のようにヘアピンカーブや急勾配があってはならず、また、輸送力を高めるために可能な限りルートの直線化が図られため、高速道路のトンネルは必然的に長くなる傾向があるからです。実際、国内における道路の長大トンネルの上位は高速道路上に建設されたものが多くを占めています。

【1位】 関越トンネル
(群馬県・新潟県、関越自動車道、11.1km)
将来、これよりも長い道路トンネルが建設されるのは間違いありませんが、現時点で長さが10kmを超える道路トンネルは関越トンネルだけで、道路トンネルとしては日本最長の長さを誇ります。昭和60年に現在の下り線トンネルが開通して片側1車線(暫定2車線)の対面通行で暫定供用を開始し、平成3年に上り線トンネルが開通して全区間4車線での供用を開始しました。
長大トンネルのため、トンネル内は最高速度が70km/hに規制されており、事故・火災・故障車両発生などの緊急時に備え、上下線ともトンネル入口には信号機が設置されています(通常は青ですがトンネル内で異常事態が発生した時は赤になります)。

【2位】 飛騨トンネル
(岐阜県、東海北陸自動車道、10.7km)
平成8年に着工し、平成20年に暫定2車線で開通した、道路トンネルとしては日本第2位の長さを誇る長大トンネルです。
最大土被りは1,000m以上、水圧は5.4MPa(55kgf/cm2)、最大湧水量は毎分70tになるなど、いずれも青函トンネル建設工事以上の数値を記録し、また、貫通まで残り280m地点で土圧によりトンネル掘削機のカッターが潰れて停止するなど、建設開始当初の予想を超える難工事となり、当初の予定より3年9ヶ月も遅れての開通となりました。但し、土木史上稀に見る難工事であったにも拘らず「死亡事故0」という実績は特筆すべきものです。

【3位】 東京湾アクアトンネル
(神奈川県・千葉県、国道409号、9.6km)
東京湾を横断して神奈川県川崎市と千葉県木更津市とを結ぶ「東京湾アクアライン」にある、平成9年に開通した海底トンネルです。
東京湾アクアラインは、川崎側の9.6kmがアクアトンネル、木更津側の4.4km がアクアブリッジと呼ばれる橋になっており、その境の人工島には「海ほたるパーキングエリア」が設けられています。このように半分をトンネル、半分を橋としたのは、トンネルだけにすると費用が莫大になり、また、橋だけにすると大型船舶が航行する際の支障となるためです。

【4位】 栗子トンネル
(福島県・山形県、東北中央自動車道、9.0km)
平成20年代後半の区間供用開始を目指して今年着工されたばかりの、建設中のトンネルです。供用後は、陸上の道路トンネルとして日本第3位の長さになります。完成時期は、工事の進捗状況に左右されるため未定となっています。

【5位】 恵那山トンネル
(長野県・岐阜県、中央自動車道、8.6km)
昭和50年に一期(現在の下り線)トンネルが開通した時点では日本一の長さを誇る道路トンネルでした。昭和60年に二期(現在の上り車線)トンネルが開通し、完全4車線化されました。

◆鉄道トンネル

鉄道の長大トンネルは、道路の長大トンネルよりもかなり長いのですが、これは、鉄道はカーブと勾配に弱いためで、その弱点を補おうとするとどうしてもトンネルは長くならざるを得ないからです。例えば、群馬・新潟両県の県境に横たわる越後山脈を貫く道路トンネル(関越トンネル)が11.1kmであるの対し、鉄道トンネル(大清水トンネル)はその倍の22.2kmもあります。
日本一長いトンネルは、現在の所世界最長トンネルでもある、北海道の渡島半島南端と青森県の津軽半島北端とを結ぶ全長53.9kmの青函トンネルですが(英仏間のドーバー海峡を結ぶユーロトンネルより4.4km長いです)、もしこれが道路用のトンネルだったとしたら、間違いなくもっと短いトンネルで済んだはずです。

【1位】 青函トンネル
(北海道・青森県、海峡線、53.9km)
青函トンネルの詳細については、昨年3月14日の記事を御参照下さい。

【2位】 八甲田トンネル
(青森県、東北新幹線、26.5km)
東北新幹線の七戸駅(仮称)~新青森駅間に建設中(但し貫通済み)のトンネルで、完成すれば日本で最も長い陸上トンネルになります。世界最長の陸上トンネルは、スイスのレッチュベルクベーストンネル(全長約34.6km)ですが、レッチュベルクベーストンネルは単線断面の区間を含むため、複線断面の陸上トンネルとしては八甲田トンネルが世界最長になります。

【3位】 岩手一戸トンネル
(岩手県、東北新幹線、25.8km)
八甲田トンネルが完成していない現時点では、陸上にあるトンネルとしては日本で最も長いトンネルです。平成12年に開通し、ノルウエェーにある24.5kmのラルダールトンネル(道路トンネルとしては現在でも世界最長)を抜いて世界最長の陸上トンネルになりました。通過には、新幹線でも約6分かかります。

【4位】 飯山トンネル
(長野県・新潟県、北陸新幹線、22.2km)
平成10年に着工し、同19年に貫通した、現在建設中のトンネルです。このトンネルのある区間(北陸新幹線の長野~金沢間)は、平成26年度末に開業する予定です。

【5位】 大清水トンネル
(群馬県・新潟県、上越新幹線、22.2km)
昭和46年に着工し、同56年に完成したトンネルで、完成当時は世界最長の山岳トンネルでもありました。工事中に湧水に悩まされましたが、その水が非常に美味であった事から、昭和59年から『名水「大清水(おおしみず)」』ブランドとしてミネラルウォーターや清涼飲料水などにシリーズ化されました。

※備考
第6位は新関門トンネル(山陽新幹線、18.7km)、第7位は六甲トンネル(山陽新幹線、16.3km)です。

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2009年6月 8日 (月)

広大な神域に延びる緑のトンネル

厳密な意味では勿論「トンネル」ではありませんが(いや、厳密でなくても普通はこういうのをトンネルとは言いませんが・笑)、しかし、実際にはトンネルのように見えなくもない、という道があります。少なくとも、歩いてみると天井が(一部穴が開いている所もありますが)すっぽりと覆われており、上空から見ると確かに道全体が隠れている、という意味ではトンネルに近いと言えなくもありません。
それが、広大な神域を持つ神社の杜(森)に延び、道全体が緑で覆われている「参道」です。

先月末、私は東京を旅行した際に、久々に明治神宮を参拝してきました。
「明治神宮の杜」とも称される同神宮の神域には、全国各地から365種・約10万本の木々が献木され、その総面積は約70万㎡(東京ドーム約15コ分)を誇り、都心の巨大なオアシスとして都民から親しまれています。
その明治神宮の杜を貫いている表参道を、原宿駅のすぐ近くにある神域の入口から歩いてきました。下の写真2枚のうち、上段の写真が、神域(内苑)の入口に当る場所で、下段の写真が、その先にある表参道の中程の様子です。

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なお、下の写真2枚は、いずれも昨年の2月に撮影したもので、上段が名古屋市熱田区の熱田神宮の入口で、下段が三重県伊勢市の神宮(外宮)の入口でそれぞれ撮影したものです。
どちらの神宮でも、鳥居から社殿付近まで、覆い繁った木々に囲まれた参道が、緑のトンネルになって続いていました。

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