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2008年10月10日 (金)

閉鎖されたトンネルが多い国道229号

先週、檜山支庁管内のせたな町で、1泊2日の日程で仕事関係の研修会があり出席してきたのですが、せたなから札幌への帰路は、断崖絶壁・奇岩などの絶景が続く、日本海側の海岸沿いを走る国道229号(通称:追分ソーランライン)を通ってきました。
檜山から後志にかけての日本海側の海岸は、「よくこんな所に道路を造ったな」と思える程急峻な地形が続き、そのため当然トンネルも多く、トンネルが好きな私にとっては、自然豊かな周囲のその光景と共に、走っていて楽しい道路でした。

ただ、落石・岩盤崩落防止、高波からの道路・車両擁護、狭い道路の拡幅、急カーブの解消等、様々な危険回避のため近年、国道229号の特に危険な箇所が多い区間は次々と新しい道路に造り直されており、そのため、今まで海岸線に沿って縫うようにウネウネと走っていた区間の多くは、その区間内にあった複数のトンネルと共に「旧道」として閉鎖され、そのすぐ近くに建設された真っ直ぐで長いトンネルが「現国道」として新たに使用されています。
このような、危険箇所を回避しショートカットする新しい道路やトンネルが229号の各地で建設された事により、今まで道路から見えた数々の奇岩や、絶壁などの一部にあった滝などが見られなくなり、その事は観光に訪れる人からは「車窓の景色がつまらなくなった」と不評なようですが、しかし新しい道路やトンネルの建設は、安全のためには当然必要な事です。実際、過去に何度も事故が起きているのですから。

ちなみに、229号で起った特に代表的な事故としては、津波により走行中の路線バスが海に押し出されて17名が死亡・行方不明となった事故(昭和37年)、余市町と古平町の境にある豊浜トンネルの岩盤が崩落しトンネル内を走行中だった路線バスと乗用車の2台が押し潰されて20名が死亡する事故(平成8年)、島牧村の第2白糸トンネルが大規模な岩盤斜面崩壊により崩落した事故(平成9年)、台風18号により神恵内村の大森大橋の橋げたが落下した事故(平成16年)などが挙げられます。

というわけで、今回は、札幌へと帰る道中、229号に新しく造られたトンネルと、そのすぐ傍らでただ朽ちるのを待つだけとなった旧トンネルの様子をちょっとだけ見学してきました。

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上の写真は、島牧村の太平海岸にある、平成元年に開通した太平トンネル(1.1km)です。御覧のように、かなり立派なトンネルです。

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上の写真は、太平トンネルの開通により閉鎖された旧道のトンネルで、この旧道には複数のトンネルがあったようです(このトンネルの先にも更に別のトンネルが見えます)。使われなくなってからまだそれ程時間は経っていないようで、路面状況などを見ると車はすぐにも走れそうな感じでしたが、トンネルの入口がフェンスで閉鎖されているため、現在は人も車も通行は不可です。

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上の写真は寿都町にあった種前トンネルで、右側が現在使われているトンネルで、作業用車両が抗門で停車している左側のトンネルが旧道です。この写真を見る限りでは、旧トンネルの抗門は閉鎖されていないのかもしれませんが、どのみち関係車両以外は通行禁止のようです。

Photo

上の写真は、寿都町(岩内町との境の近く)にある磯谷トンネルです。御覧のように、左側の旧道の坑門はコンクリートで完全に塞がれていました。229号では、このように坑門が完全に塞がれたトンネルも多く見る事ができます。

次回は、今回は行けなかった229号の岩内町よりも北側(積丹半島方面)をドライブして、廃棄された旧道のトンネルを更に探索してみようと思います。

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